こころのアルバム

 

私は写真を撮るのが苦手で、ブログに写真を載せるのにはいつも躊躇します。

今まで何度か写真を掲載しましたが、とても恥ずかしく思います。

 

ブログに写真を掲載するのは、私の思い出をアルバムのようにブログに残して

おきたかったからです。

 

それで私は、いい写真を撮るにはどうしたらいいのかと考えました。

 

カメラ屋さんに行けばいい写真の撮り方がわかるかもしれないと思い、

約束した日時に、私の知人が勤めているカメラ屋さんに行きました。

 

そこにはカメラだけではなく、家電や寝具、携帯電話、薬に化粧品、そして

お酒まで品揃えされていました。

 

私はその品揃えを見て、最近のカメラ屋さんは何でも揃っているんだなと

驚きました。

 

私はカメラのことは全然わからないので、売場の説明書を見ながら知人が

来るのを待ちました。

 

しばらくして知人が私を見つけて、笑顔で近づいてきて、「どんなカメラを

お探しですか」と聞いてきました。

 

私は、「ブログに載せる写真を撮りたいのですが、今までスマホで撮っていたせいか

いい写真が撮れないので困っているんです」と言いました。

 

すると知人は私に、「どんなブログを書いているのですか」と聞いてきました。

 

私は、「写真が苦手なので、ほとんど文章でこころを込めて書いています」と

答えました。

 

私はこころに残るブログを書きたいから、それに合った写真が撮りたかったのです。

私はスマホを取り出し、ブログに写った写真を見せました。

 

知人は写真を見て私に、「全然こころが入っていませんね、これでは読者に

気持ちが伝わらないでしょうね。

 

たとえあなたが感動したとしても読者は共感しないでしょう。

この写真ではあなたが読者に何を伝えようとしているのかわかりません。

 

せっかく書いたブログも、写真を掲載することでぼやけてしまいます。

そもそもあなたのブログに写真を入れる必要性があるのですか」と聞きました。

 

私は知人に、「他のブログを書いている人の写真を見るととても素晴らしく思い、

私もあのようにきれいな写真を載せたいんです」と答えました。

 

知人は、「あなたがブログをこころで書くのなら、写真もこころで撮りなさい、

真心のこもった写真ならどんなカメラで撮っても同じですよ」と言いました。

 

私はそれを聞いて、はっと気がつきました。

 

私がブログに載せている写真は、スマホで撮っているからではなく、こころが

入っていないから読者のみなさまに伝わらないのに気がつきました。

 

私が知人に、「では、こころで写真を撮るためにはどうすればいいのですか?」と

聞いてみました。

 

知人は、「人生を勉強しなさい、そこにはドラマがあり、感動の瞬間があります。

その瞬間を逃さず写真に撮って伝えれば共感が生まれます。

 

いい写真とは人生の感動の瞬間にうまくピントを合わせることです。」と

教えてくれました。

 

こころで写真を撮ったら文章なんて最低限でいいようです。

 

知人は私のブログを読んで、「もっと人生を勉強して文章でこころを表現できる

ようにしなさい、写真を掲載するのはまだ1年早いでしょう。

 

こころで文章を書けるようになったら私のところに来なさい、写真の撮り方を

教えてあげるから」と知人は私に言いました。

 

さすがカメラ屋に勤めて20年、写真の奥深さを理解していますね。

 

私は知人の話を聞いて、感動する写真とは、時間と空間とこころが調和する

一瞬を逃さずとらえることだと思いました。

 

私はもっと人生を勉強して、こころのこもったブログを書きたいと思います。

それまで私の思い出のシーンは、こころのアルバムに残しておくことにしました。