しあわせの見つけ方

 

私はお天気のいい日に山道をウォーキングしました。

 

澄んだ空気にとてもきれいな高山植物 、沢から発せられるマイナスイオン 

大自然の癒しを求めて山歩きをするのは最高のしあわせですね。

 

私がしばらく歩いていると、若い男性が何かを探しているのを見かけました。

 

その男性は帽子をかぶり、背中にリュックを背負い、変わりやすい山の天候に

そなえて上着は重ね着をして、山登りには慣れているようでした。

 

彼は何か落とし物でもしたのでしょうか。

 

私は大自然 の中でこころが広くなったのでしょうか、彼のことが心配になり、

「何かお探しですか」と声をかけてみました。

 

彼の話では、今の自分の生き方にしあわせを感じることができないようでした。

 

彼は思うような仕事に就けず、いつまでも誰でもできる単純労働しか与えられなく、

そのため給料が少なく生活が苦しくて、将来に不安を持っていたようです。

 

彼はもっと自分に合った好きなことができて、たくさんお金があればしあわせに

なれると思っていたようです。

 

しあわせを探している彼は、本を読んで、しあわせとは向うからやって来る

のではなく、自分で見つけるものだと知りました。

 

彼はそれを理解することはできましたが、どうすればしあわせを見つけられるのか

その方法がわかりませんでした。

 

なので彼は気分転換に山登りをして、自然の中に何かヒントがあるかもしれないと

思い、しあわせの見つけ方を求めてここに来たようです。

 

彼は、「目の前にしあわせがあっても気付かずに通り過ぎてしまうことがあるのなら、

それは実にもったいないことだ」と言いました。

 

世の中にはしあわせを見つけられなくて苦しんでいる人がたくさんいる、

彼がその探し方を見つけてみんなに教えてあげたいと思っているようです。

 

「ところであなたはとてもしあわせそうに感じます、しあわせを見つけたのですか」と

彼は私に聞いてきました。

 

「私はあなたと同じで出世はしないしお金はありませんが、しあわせを見つける

ことができます」と答えました。

 

すると彼は、「僕にぜひそのしあわせを見つける方法を教えて欲しいです」と

私にお願いしました。

 

私は、「それは簡単なことですよ」と言いました。

 

それは多くの人を愛することです、どんな人でも人から愛されればしあわせです。

愛が多ければ多いほどしあわせな人は増えて世の中に広がります。

 

そしてしあわせである人々に囲まれる私は必ずしあわせになります。

 

私の言うことを聞いて、彼は、自分のこころの中にある愛をみんなに与えることで、

自分もしあわせになれるのだと気がつきました。

 

彼はしあわせの見つけ方を知って大喜びで山を下りていきました。

私は人やこの大自然を愛することでこころが癒されしあわせになれるのです。

 

みんなが人と地球を愛し、こころにも環境にも、やさしくありたいですね。