人類最期の日

20XX年。

 

地球の体調が悪いというので私が付き添い病院へ。

ドクターXは、高熱と栄養不足でかなりの重症という。

なぜここまで放置していたのか、もはや手遅れ、回復の見込みはないという。

 

これから、さらに高熱で、大量の発汗と身体の震えにより自然環境は激変するという。

そのため、人類の余命はあと5年と告知。

 

私はそれを聞いてその衝撃で立ち上れなくなり、歩くこともできなくなる。

 

いや、そんなことはない、朝には陽が昇り、夜には月が出る。

少し、気温は高くなったが、四季の変化があり、繰り返す。

みんな何事もなく、いつものように暮らしている。

 

余命あと4年。

さらに気温が上昇し、豪雨や地震による被害が頻繁に起こる。

私は何もしていない。なぜ私は苦しめられなければならないの。

先祖の人たちは、地球の資源を存分使って快適に暮らしてきたのに

なぜ私はこんな目にあわなければならないの。

私にはまだやりたいことが山ほどあるのに。

 

余命あと3年。

さらなる自然の猛威は強烈になる。

神様、私にできることは何でもやります。

私の持っている宝物すべて差し上げます。

お願いだから、地球を元の健康な身体にしてほしい。

 

余命あと2年。

もはや自然と人類の共生はむづかしい。

もう私にはかすかな希望もない。

私は死を覚悟する。

やはり人類は滅亡するしかない。

 

最期の1年。

燃え狂う地球環境の中で人類には先がない。

暑い、苦しい、もうどうにもできない。

私は生きる意欲もなくなった。

こんなに苦しいなら早くあの世に行って楽になりたい。

 

最後に一言、もし、また、私がこの地球に生まれ変わるなら

今度は、もっと、もっと地球にやさしくしてあげるから。

涙と怒りで大洪水や地震を起こさないで。

いつまでも仲良く元気で暮らしましょうね。

 

さようなら。