ブログはワークマンを変えた?
先日、ワークマンについて書かれた本を読みました。
ワークマン式「しない経営」 という本です。
ワークマンは40年前に設立された作業服専門のお店です。
いずれのお店も100坪の標準店舗で、作業服や作業用品1700アイテムの
アイテムを取り扱っていました。
高機能の製品を低価格で販売し安定した成長をしていたようですが、
近年では、その成長に限界を感じるようになったようです。
それで、自社の強みを活かしながら新しい市場でのポジション、
マーケティング、オペレーションという観点で経営を見直したようです。
その結果、2018年9月に誕生した「ワークマンプラス」は既存の1700アイテムの
中から派手めで一般の人もアウトドア、スポーツ、防水ウェアとして使える
320アイテムを選んで見せ方を変えたようです。
取り扱い製品を変えず、見せ方を変えることよって客層を拡大したようです。
私も行ってみましたがマネキンなどを使って、まるでカジュアルウェアの店の
ような感じがしました。
第1号店「ワークマンプラスららぽーと立川立飛店」は大成功し、
連日行列ができ、初年度の売上目標をわずか3か月で達成したそうです。
その成長を後押してくれたのが、ブログやYouTubeとのことです。
製品についてはお客様のほうがよく知ってると書かれています。
ファイングリップシューズという製品があるのですが、これはもともと
厨房で働く人向けの靴でしたが水まわりでも滑りにくいのが特長でした。
これがなんと一般女性に売れていたそうで、調べてみると、「滑りにくいので
妊婦に最適」とブログで紹介されていたそうです。
そのほか、作業者向けに作られた製品が「アウトドアで使える」「登山で
使える」「ツーリングに使える」とブログなどで紹介してくれたそうです。
そこでその人たちに直接話を聞くことになり、ワークマン好きブロガー向け
「新製品発表会」を年2回開催して意見を求め、その意見が製品に反映され、
ブロガーさんからも「自分の製品ができた」と喜びの声をもらうように
なったそうです。
さらにブロガーさんなどに「製品開発アンバサイダー」になってもらい、
お金は一切払っていないが、各店舗でブロガーさんのポスターを張り出す
ことで、アクセス数が増えるというウィンウィン関係を築いているようです。
ブロガーって素晴らしいですね。ワークマンの成長に一役買っているんですね。