ブログを書かないブロガー

 

私がブログを書き始めてもう8か月になります。

はやいものですね、始めたころはまだ寒くて雪が降る時期でした。

 

私は人前でしゃべったりするのが苦手で、多くの人の前では緊張して

話したいことの半分も伝わりません。

 

あるとき、会社の創立記念日の論文募集があり、各支店から3名が応募しなければ

なりませんでした。

 

優秀な論文は本社で審査され、社内報に掲載されて表彰されるようでした。

 

ところがみんなは嫌がって、3人のうちのひとりとして無理やり私が書かされる

ことになりました。

 

話し下手な私に論文を書かせるなんて無茶だと思いました。

 

そんな私は、苦労しながらこころをこめて書くことで、なんとか論文を

書き上げました。

 

私は当然、表彰されることはありませんでしたが、本社に送る前の私の論文を読んだ

支店長に、「君は 話し下手だが、文章はまともに書けるんだな」と褒められました。

 

それは何年も前のことでしたが、それが頭に残っていて、ブログを始めることになる

きっかけのひとつでした。

 

他にもきっかけがあります。

 

私が今の会社に入社して7年くらいの頃でした。

先輩社員にとても不愛想な人がいました。

 

朝出社した時、おはようございますと挨拶しても返事がありませんでした。

 

夏の暑い時期に、「今日も暑くなりそうですね」と私が言うと、

彼は「夏は暑いのが当たり前」と言いました。

 

春のお花見シーズンに、「先輩、昨日お花見行きましたがもう満開できれいでしたよ」

と話しかけると、「俺は桜には興味がない」と言いました。

 

秋に猛烈な台風が発生し、近くを通過しそうなので被害がないかと心配に思い、

「先輩、ここに台風が来るんでしょうか」と話すと、「俺に聞かないで台風に聞け」と

言いました。

 

まったく会話になりませんでした、話が途絶え、いつも先には進みませんでした。

 

しかしながらその先輩は、不愛想でしたがとても優しい人でした。

 

1年も一緒に仕事をすれば先輩の性格のよさがわかりました。

 

私の初めての子供が生まれた時には、どこでその情報を知ったのか、出産祝として

高価なベビーカーを贈ってくれました。

 

私はそのとき思いました、いくら優しくても言葉に出さなければわかってもらえません。

彼はとても損な性格だと思いました。

 

私も話し下手なので、いつも自分の気持ちがうまく伝えられたらなと思っていました。

これもブログを始めようと思ったきっかけです。

 

ブログを始めましたが私のブログは他の人のようにきれいな写真や動画が

ありませんし、誰も読んでくれませんでした。

 

私が多くの人と同じレベルのブログを書くためにはどうしたらいいのか悩みました。

 

そこで思いついたのは、こころの中は写真や動画では表現できないということです。

 

それならばこころの中をブログで表現すればなんとか人並みのブログが

書けるのではないかと思い書き続け、今に至っています。

 

こころの中をブログに書けば、恥ずかしいことがたくさん露わになります。

 

でも、私のブログを読んでコメントや☆をいただくととても嬉しく思います。

ブログを始めて本当によかったと思います。

 

ところが悩みもあります。

 

いつまでブログを続けられるのか心配になってきました。

だんだん書くことがなくなってきたのです。

 

ひとつの記事を投稿してから次の記事が書けるかどうかわからないので、

いつも、これが最後のブログになるかも知れないと思いながら切なく

 

「公開する」を押しています。

 

秋風が私のこころを寂しくさせるように、いつか来る、ブログとのお別れを

寂しく思いながら。

 

しかし私には切り札があります。

 

たとえブログが書けなくなっても、読者となってブログを読むことに専念すれば

いつまでもブログを続けられ、皆さんとの繋がりを続けることができます。

 

私がブログを読んでもらって、とても嬉しかったので、私が多くの人のブログを

読んであげればきっと喜ばれるに違いありません。

 

私がいつまでもブログを続けるためには「ブログを書かないブロガー」になれば

いいということに気が付きました。

 

私はいつまでも皆さんとこうやって、こころの繋がりを続けられれば幸せと思います。