寂しく憂鬱な日

 

 梅雨で天気の悪い日が続く毎日ですが、私の心も曇りがちです。

私はなぜか心が寂しく憂鬱になるときがたまにあります。

 

気晴らしに、カフェに行き、行き交う人が見える、窓側の席に座りました。 

注文したアイスコーヒーを飲みながらぼんやり外を眺めました。

 

一人寂しく下を向き、元気のないように見える小学生が通り過ぎる。

とても落ち込んでいるような気がする、この子はいじめは大丈夫だろうか。

心身ともに一定の範囲内でなければ集団で攻撃される的となることも。

日本では、アマゾンのジェフ・ベゾスやテスラのイーロン・マスクのような

自由な発想で個性的な子は仲間外れになり、徹底的にいじめられるかもしれない。

 

高校生のふたりの女の子が英語の本を見ながら何か話している、テストがあるのかも。

思い出す、私が高校の英語の授業の時、文章の流れに沿った私の気持ちを込めた

英文和訳は、英文法と英和辞典の型にはまった和訳でないと否定された。

今でもそうだろうか、多様性が受け入れられにくい島国ニッポン。

 

リクルートスーツを着た若い子が暗い顔をして歩いている。

6月からの就活解禁のための準備をしているようで不安そうである。

新卒、一括採用の日本の会社、ここで失敗したらその後の人生大きく変わる。

敗者復活戦が難しい日本社会、若いうちの失敗も許されない。

そもそも、自分が何に向いているのか、企業が何を求めているのかもわからないのに。

 

楽しそうに手をつないで歩く若いふたり、将来結婚するのだろうか。

今や3組に1組が離婚すると言われる時代、シングルマザーのうち多くが貧困家庭。

貧困家庭の子供は大人になっても、また貧困が続くことが多いと聞く。

たまたま貧困家庭に生まれた子供はかわいそう。その子の将来を思うと心が痛む。

 

シンプルな服装の30歳前後の女性が悲痛な顔をしてトボトボ歩いている。

コロナ禍で、非正規雇用の割合が高い女性は、不景気で首を切られる人が多いと聞く。

生活費の多くを占める家賃が払えるのか心配。ネットカフェでの生活はやめてほしい。

 

 40歳過ぎの男性、就職情報誌を片手に、スマホで電話しながら急いで歩く。

日本では、40歳過ぎて失業すれば、いくら人間的に立派であっても、努力家でも、

非情にもガラクタのように扱われる。人の価値とは何かと考えさせられる。

 

70歳位のお爺さん、寂しそうにあてもなくゆっくりゆっくり歩いている。

企業の成長・繁栄のためにバリバリ頑張って働いてきた企業戦士も、現役引退で

一人暮らしになれば、世間から離れて話し相手もいない、一人寂しい孤立老人。

そこにつけこむ悪徳セールスマン、情け話でコロッと騙される。許せない。

 

その日はなんだか落ち込んでいて、気持ちがとてもとてもとてもネガティブでした。

元気な人もたくさんいるのでしょうが、つらそうな人ばかり見えた時間でした。

今度はアイスコーヒーではなくこころ温まるホットコーヒーを注文したいと思います。