バカになれる人

 

私はお笑い番組が大好きで、テレビやYouTubeでよく見ています。

こんなバカなことやってお金を稼いでいるなんていいなと思います。

 

でも、お笑い芸人さんって素晴らしいなと思います。

落ち込んでいる時、そのお笑いが私を救ってくれるからです。

 

私は今まで何度もお笑いに助けられました、お笑いは私にとって救いの神です。

 

私は複数の芸人がするお笑いよりも、一人でするお笑いのほうが好きです。

 

なぜかと言うと、複数の芸人のお笑いは相方との会話が中心で、ひとりの場合は

直接お客とのコミュニケーション密度が高いからです。

 

笑いが渦巻くお笑いの途中で、

 

「お客さん、立ち上がってもう帰るの?、えっ、トイレですか、トイレは

そこの出口を出てすぐ左だよ、これからいい話になるから早く帰っておいで。」

 

そんなお客との一体感のあるお笑いは、すごくこころが温まります。

 

楽しいお笑いの裏には、その芸人の過去の辛い経験があり、それを肥やしにして

お笑いに取り入れているのでしょう。

 

なのでお客に、辛いことがあっても自分のお笑いで少しでも元気になって

もらいたいという切なる思いがあるから、こころに響くのだと思います。

 

辛い思い出を笑いに変えるなんてとても素晴らしいと思います。

人の気持ちを理解できるからこそお笑い芸人は人気があるのでしょう。

 

私はお笑いを通してやさしい愛を感じます。

 

話しは変わります、私が若い頃、会社の同じ部署に女性の先輩がいました。

 

仕事に厳しく真面目で、私は彼女にいつも細かいことを注意されていました。

私の将来のことを考えて、若いうちにきちんと教育しようと思っていたようです。

 

でも、お昼の休憩時間になると、その女性は天真爛漫、バカ丸出しでした。

 

彼女の包み隠さない話しはみんなの興味を引くようで、彼女の周りには多くの人が

集まって一緒にご飯を食べていました。

 

彼女の恥を知らないバカ話は、周りの人のこころを惹きつけるんですね。

彼女の話しを聞く周りの人は爆笑の連続でうるさいくらいでした。

 

彼女は決して人の悪口は言いませんでした、なのでみんな警戒心がなく

場の雰囲気がとてもよく、楽しく食事ができました。

 

私は他の同僚と少し離れたところでご飯を食べていましたが、いつも、仕事中とは

別人のようだと思っていました。

 

私は彼女の話しているのを聞いて、彼女がバカになることで、職場のみんなが

元気になるような気がしました。

 

一緒に仕事をしない他の部署の人は、彼女を見て、それが本来の彼女の姿だと

思っていたでしょう。

 

私は知っています、彼女は若い頃ご主人と離婚し、ひとりで幼い子供を

育て上げるのに苦労し、辛い思いをしてきたことを。

 

辛くて心細くて、死んでしまいたいこともあったようですが、彼女は多くの人の

愛によって助けられたようです。

 

世の中にはこんなにいい人がたくさんいるのだとつくづく思ったそうです。

 

なので彼女はなんとかその人たちに恩返しをしたいと思っていました。

考えた末、彼女が自分でできることは、バカになって人を愛することでした。

 

彼女は自分の過去の辛さを笑いに変える話術を身につけたようです。

 

人のこころの痛みを知り尽くした彼女はまさしくお笑い芸人ですね、人はバカに

なることで周りをしあわせにするんですね。

 

今の世の中、こころの病で苦しんでいる人がたくさんいるように思います。

 

こころの中に閉じこもっていないで、時には彼女のようにこころの中を

あらわにしてバカになれば、あなたの気持ちを本当に理解してくれる人は

 

すぐそばにいて見つかるかもしれませんよ。

 

そんな訳で、私はいつもバカになって裸のこころでブログを書いています