一番おいしいコーヒー
私は1年くらい前からコーヒーを楽しむようになりました。
喫茶店やカフェで飲むと高くつくので、お店で買って家で飲みます。
私はYouTubeを見て、美味しいコーヒーの入れ方を勉強しました。
沸騰したお湯を少し温度を下げ、コーヒーの表面全体が濡れるまで
回すように、お湯をかけて蒸らします。
その時間は20~30秒ですが、私は30秒かけてしっかりした味に作ります。
そして中心部分にゆっくりと円を描き、お湯を乗せるようにして抽出します。
出来上がったコーヒーの香りと味わいは、こころを平和でしあわせな気持ちに
してくれますね。
私はいつもカルディのお店でコーヒーを買います。
お店が暇な時は、私はおすすめのコーヒーを店員さんにお任せして選んでもらいます。
苦さと酸味は、私の気分を伝えて、その時に合ったものを選んでもらいます。
私がブログを書き始めた頃は、気持ちを込めて個性的に書こうと思い、凝縮された
果実味で個性的な味わいのグアテマラフレンチを好んで飲んでいました。
向こう見ずな私は、ブログの世界を甘く見て、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるで
どんどん投稿し続けました。
そのときは、野性的な香りと力強いコクのマンデリンを飲みました。
そのうち私のブログは壁にぶち当たり、甘い考えから目が覚めました。
そのときは、目覚めの一杯にオススメのキレの良い苦みの、モーニングブレンドを
勧められました。
私はこれではいけないと反省して、他の人のブログを読んで勉強しました。
私はもっと柔軟な気持ちで、読みやすく、続けて読んでもらえるようなブログを
書こうと思いました。
そこで飲んだのが、甘い香りの残る後味とコク、柔らかな苦みのイタリアンロースト。
それからも勉強のために、私は他の人のブログをたくさん読み続けました。
みなさんのブログはとても素晴らしく、優雅なブログを書かれていました。
私はそれを読みながら、花のように華やかでエレガントな風味の
フローラルモカを飲みました。
私はそれに刺激を受け、もっともっといいブログを書きたいと思いました。
そのときは、上質を求めたこだわりの逸品である、プレミアムブレンドを
飲んでみました。
私はそのうち、重大な間違いを犯しているのに気付きました。
だんだん香りや味にこだわり過ぎるようになっていました。
いいブログを書こうとして、ブログを始めたときの初心を忘れていました。
ブックマークや☆をたくさん集めるのは私のブログの目的ではありません。
NO.1ですべての味わいが調和した、ブルーマウンテンを飲むためではないのです。
私のブログは楽しく読んでもらえればそれだけでいいのです。
私に似合うのは安くてすっきり、ライトで飲みやすいアメリカンブレンドです。
私はサザエさんのように、庶民的なブログが書ければいいと思っています。
話は変わります、昨年の12月のことです。
私は年末で仕事が忙しいなか重大なミスを犯し、同僚に大変迷惑をかけて
しまいました。
ただでさえ忙しい年末なのにみんなに負担をかけてしまいました。
私のミスでみんなは残業しなければならなくなり、家族が楽しみにしていた
クリスマスイブを台無しにしてしまいました。
私は同僚に合わせる顔がありませんでした。
みんなが遅くまで仕事をし、みんなが帰った後、私は事務所で落ち込んでいました。
楽しみに待ちわびる子供さんたちのことを思うと、やりきれませんでした。
そこに私の上司がそっと近づいてきて、誰にも失敗はある、気にするなと言って
自動販売機で買った、紙コップに入った温かいコーヒーを差し出しました。
そのとき私は、上司の優しさがとてもうれしく思いました。
そしてそのとき飲んだ温かいコーヒーは、思いやりの香りと人情の味がして、
今までで一番おいしいコーヒーでした。