もし、うさぎがブログを書いたら

 

私はうさぎです、ご主人さまに飼われて3年目です。

 

小さい頃はもっと愛されていましたが、今でも十分可愛がられています。

ご主人さまからの愛情で私はとても幸せに生きています。

 

でも、ご主人さまのいる人間の世界ってとても興味深い世界ですね。

私を可愛がってくれるその裏にはとても苦労しているのがわかります。

 

ご主人さまは私に毎日欠かさず食べ物を与えてくれます。

そのために、汗をかいて命がけで働いてお金を稼いでいますね。

 

命の次に大切なものはお金と人間が言っているのは本当でしょうか。

 

でもお願いです、健康を害するほど仕事に愛を注がないでください、

お金の価値よりあなたの価値の方がずっと高いのですよ。

 

もしコロナで失業しても落ち込まないでくださいね、身体に気を付けて

ほどほどに働く事を選んでもいいですよ。

 

そうなれば、私の食事は近所の八百屋さんからもらった野菜くずで十分です。

ご主人さまも贅沢しないで、質素なもので残さないように食事をしましょうね。

 

 

私が病気になった時、ご主人さまは仕事を休んでまで私を病院に連れて行きましたね。

その時、上司はウサギの病気くらいのことで仕事を休むとは何事だ、仕事の重要性を

理解していないと激怒したようですね。

 

私にはとても優しく感じるのですが、立場が違うと、怒りになるのですね。

うさぎが大切だとか仕事が大切だとか争わないでください。

 

 お互いを気遣うこともできない人情味のない世界ですね。

人間の世界には愛はないのでしょうか、こころが乾いていますね。

 

私がご主人さまの足元を、金魚の糞のようについていくと、とても喜びますね。

人間の厳しい競争社会では、なかなか前に出るのは難しいのでしょうね。

遠慮なく私の前を胸を張って歩いてください、私は可愛くついて行きます。

 

ご主人様がよく私をマッサージしてくれます。

毎朝、30分くらい落ち着いた静かな環境で、やさしく全身を撫でてくれます。

 私はとても気持ちがよく、目を閉じて、コリコリ歯ぎしりをします。

 

私もご主人さまにマッサージしてあげましょうか。

 

人間社会で神経をすり減らし、死ぬほどこころが疲れていますよ。

こころの病気にかかったら大変ですよ。

 

うつぶせになってください、背中を私が歩きます。

私のマッサージは効果的ですよ、ストレスがすべて吹き飛んでしまいます。

 

ご主人さまは私の表情をよく見ていますね。

 

私が耳を立てた緊張の瞬間、目をパッチリ開けて危険を察知した時、

目を細めたリラックスした時、鼻を早く動かし何かに気付いた時。

 

御主人さまは私の気持ちの変化を逃さず感じ取っています。

 

でも、人間はどんなに辛くても、顔で笑ってこころで泣く悲しい動物です。 

こころの内を明かすと生きていけないのでしょうか。

 

とても私には真似はできません。

 

ご主人さまは私を愛していますが、実は、とても寂しがりやなんですね。

人間の社会では寂しい気持ちで暮らしている人がたくさんいるように

思います、誰にも相談できない独りぼっちは何よりも辛いですね。

 

せめて慰めとなるなら、私は喜んであなたの家族になります。

 

ご主人さま、あなたは5年も愛し続けた彼に裏切られたんですね。

純情なあなたを裏切るなんて、人間ってなんと冷たい生き物ですね。

 

それでも彼のことを、忘れようとしても忘れられないあなた。

今でも独身なんて可哀そう、私は決してあなたを裏切りません。

 

 私の目から人間の世界を見ると不幸な人がたくさんいるように見えます。

 

ご主人さまが私を愛するようにみんながお互いに人を愛せばきっと

幸せな世界になると思います。

 

人間ってかわいそうですね、私は人間ではなく、うさぎに生まれて良かったと

こころの底から思います。