人情味あふれる裁判官

 

私は裁判を受けたことも、裁判所に行ったこともありません。

 

テレビドラマなどで裁判所における「被告人を〇〇の刑に処する」というシーンが

見られますが、被告人の表情を通して心の変化が見て取れますね。

 

実際にはテレビでは法定画家により裁判の様子がイラストなどで描かれており、

プライバシーの問題などにより、その撮影は裁判長の許可が必要らしいですね。

 

被告人の罪を訴追する検察官、検察官の訴追から被告人を守る弁護人、

被告人、そして裁判官で裁判は行われるようですね。

 

判決は証拠による事実認定と法解釈だけでなく世論や裁判官の人格によって

決まるようです。

人を裁くのも最終的に裁判官の人間性によるとも言われています。

その人間性で判決はいかようにも変わるとのこと。

 

判決のあと、訓戒と言って裁判官が被告人に対して行いを改めるようにと

心のこもった言葉をかけることもあるそうですね。

 

裁判ってドライなものかと思っていましたが人情味があるんですね。

 

 

被告人を死刑に処する。

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最後に私から一言、言わせてください。

 

法の解釈により今回の判決となりましたが、私は決してあなたの命を

軽く考えているのではありません。

あなたの人生に終止符を打つことに穏やかな気持ちでいられるはずはありません。

 

あなたも私も同じ人間、命の価値には違いがありません。

あなたを生んでくれたお母さんの気持ちを考えるとやり切れません。

同じ人間として耐え難い判決です。 

 

慎重に時間をかけて考え抜いた判決ですが、私も人の子、絶対に間違いがない

とは言えません。

 

もし、私の判決が間違っているなら、いつかあの世で一緒になった時、

お互いの立場を入れ替え、この私の犯した罪で、あなたが私を裁いてください。

 

私はあなたの判決に迷うことなく従います。

 

私はあの世の命を懸けるほど重大な覚悟で今回の判決を下したことを誓います。

 

私が裁判官なら、こんな人情味のある裁判官になりたい。

 

いくら技術が進歩してもAIにはこのような人情味あふれる裁判は到底

できないと思います。